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ECO設備のご案内〜第五回〜

「太陽光発電」

第五回目は太陽光発電についてご案内します。

太陽光発電とは太陽の光を受けて太陽電池が発電した電力を、パワーコンディショナーにより交流電力変換し、配電盤を通して住宅内の電気配線に送ります。この時、発電電力が消費電力を上回っていれば、余った電力は電力会社に売電することになります。蓄電装置を付けていない限りは電気をためておくことができないので、発電した太陽光電力は売電か消費しなけれ無駄になってしまいます。

また、太陽電池は夜間は発電できないし曇りや雨の日は発電が期待できないので電力会社の電気を使いことになります。

太陽光発電容量は、1kWシステムで年間1,000kWh、一世帯当たりの年間消費量は5,650kWh/年と言われているので、標準的な一般住宅の設置容量とされている4.31kWの場合で年間消費量の76%程度を賄える計算になります。
ただし、太陽電池の発電量は、設置地域、向き、日照率、太陽電池のセルの不良率によってかなり変わってくるので、計算上の値はそのまま期待できないと考えた方がいいかもしれません。


設置費用は、1kWあたり工事費込で55万円以下、4.31kWのシステムで237万円以下です。この以下と言うのは2012年度の国の補助金制度で支給条件の一つとして決められているからです。

太陽光発電の余剰電力買い取り制度とは、余った電力を電力会社に1kWh当たりの価格で売電できる制度です。
2012年度の買い取り価格は42円になっていますが、この価格は年度ごとに見直しが行われることになっています。

補助金について、補助金を受け取るには、必ず設置者が申し込みをしなければなりません。また、工事を始める前に申込みをおこない、決定通知を受け取ってから工事を開始することが求められます。補助金の受け取りは工事完了後補助金完了報告を行った後になります。
申込み対象は、太陽光発電を設置し、電力会社と売電契約を結ぶ人で、このとき排出削減事業への参加も必須となっています。
対象システムは、10kW未満のシステムで1kW当たりの単価が55万円以下のシステムです。また、J-PEC(太陽光発電普及拡大センター)に登録されたシステムでなくてはいけません。
補助金の額は、1kW当たり3万〜3.5万円です。


■メリット

たくさんの方が太陽光発電システムを設置することでまとまった発電量になります。原子力発電に期待できない以上、現在の発電方法の中では最も有力な方法であり高効率化に向けた研究も盛んです。太陽光発電システムと蓄電池を連携し、電気を「つくる」+「ためる」ことで地震などの自然災害や電力会社の停電時にも、生活に必要な電気が途絶えることがない家づくりも可能になります。


■デメリット
システムの価格が標準的なもので237万以下、数年前は70万円/1kWと言われていたのでかなり安くはなってきてはいるものの、まだまだ厳しい価格です。
さらに、耐用年数やセルの不良率、不良セルや配線接続不良、局所的日陰で電流が流れにくい状態になると発熱し最悪の場合には出火と言うリスクをもつこと、屋根上に設置した場合のメンテナンスの難しさ、発電効率の低さなどまだまだ課題は多いシステムです。


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