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ECO設備のご案内〜第三回〜

「エコウィル」

第三回目はエコウィルについてご案内します。
エコウィルは天然ガスを使って小型エンジンで発電する、一般家庭向けのコ・ジェネレーション・システムです。発電の際に出る熱で湯を沸かしたり、発電した電気で暖房を行うことができます。発電時の廃熱を給湯などに利用するので、エネルギー利用率は85%と、従来の電気供給システムに比べて2倍以上のエネルギー効率を実現しています。価格は70万円強と高めですが、国の補助金を利用すれば普通の給湯器との価格差は20万円程度となります。2003年から3年間の販売目標1万2000台を2年で達成するなど注目を集めています。
■メリット

  • 発電で発生した排熱を直接有効利用できるため、排熱を利用しい火力発電や原子力発電と比べてエネルギー利用率が高い(エコウィル77%、火力発電37%)。
  • ガス会社によっては、ガス料金の割引を受けられる。
  • 発電した分、電気使用量が減る(年間約40%削減)ため、電気料金が安くなる。
  • 補助熱源機を組み合わせて使用するため、湯切れの心配がない。
  • 補助金制度がある。平成21年度の補助金を比較すると、エコキュート40,000円、エコジョーズ22,000円に比べ、エコウィルは112,000円と多くの補助金が出る。
注)補助金額については、年度ごとに異なります。 年度ごとに予算枠に限りがあります。


■デメリット

  • 発電時の排熱で貯湯タンク内のお湯を温めるシステムであるため貯湯タンク設置スペースが必要。
  • ガス給湯器と比べると初期費用が高い(1機あたり82万円)。しかししエネファーム(1機あたり300万円前後)に比べると大幅に安い。
  • 一定期間ごと(6,000時間または3年間のいずれか早い方)に定期点検が必要。
  • 貯湯タンクのお湯が沸ききると発電を止める仕組みのため、お湯の使用量が少ない季節は発電量が減少する。
  • 発電できる電力は最大でも1kW(1,000W)程度。
  • 停電時には発電できない。

← 「エコジョーズ」 3/5 「蓄熱式暖房」→


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